家具を制作するために用いられている木材の種類は多数有ります。
用途に合わせるために特性を重視する木材や、デザインに合わせるために色目・木目を重視する木材が有ります。
木材(樹木)は、広葉樹と針葉樹に大きく分かれており、樹木の断面構造として心材部と辺材部が有ります。
また、木目が板目と柾目に分かれています。
今回は、木材(樹木)について、ご説明いたします。
広葉樹
特性
広葉樹は、広い葉を持つ木材です。
英語で「ハードウッド」と呼ばれ、材質は種類によって違いが有りますが、硬い木材のため損傷しづらいです。
また、重量なため製作した家具は重くなっています。
種類
ウォールナット、ブラックチェリー、オーク(ナラ)、サクラ、メイプル、タモ、チーク、クルミ、桐(キリ)などが有ります。
針葉樹
特性
針葉樹は、針のような葉を持つ木材です。
英語で「ソフトウッド」と呼ばれ、材質は種類によって違いが有りますが、軟らかい木材のため損傷しやすいです。
また、軽量なため製作した家具は軽めになっています。
種類
パイン、杉(スギ)、檜(ヒノキ)、松(マツ)などが有ります。
特性
樹木の中心に近い部分で、色が濃い目の赤身(赤太)になっており、辺材に比べて堅い木材になっております。
辺材
特性
樹木の外側に近い部分で、色が薄目の白身(白太)になっており、心材に比べて軟らかい木材になっております。
板目
特性
樹木中心からずらして挽き、年輪が見える山のような曲面の形をした木目になっており、節も入っています。
そのため、木の表情が分かりやすい木目になっております。
また、1本の樹木から同じ木目が取れないようになっております。
柾目
特性
樹木の中心に向かって挽き、年輪が直線的に均一した木目になっており、節も入っていません。
そのため、板目より柾目を好まれるお客様が多いです。
また、1本の樹木から同じ木目が取りやすいようになっております。