家具を製作する上で、素材は大変大事なものでして、デザインや用途によって様々な素材が使用されています。
中でも代表的なものが無垢板と突板で、当店でも家具製作に多く使用しております。
今回は、無垢板と突板の違いについて、ご説明いたします。
無垢板
用途
デスクやテーブルの天板、耐荷重の強度を保つための脚などに多く使用しています。
また、重圧感ある見栄えを出すために、引出しや扉の前板にも使用しております。
特性
天然木を加工せずにそのまま切り出した素材です。
木目や色目も同じものが2つとないため、その素材で製作出来る家具は、1台と貴重なものになります。
また、家具を設置する環境によって反りが生じると言うリスクもありますが、色味が経年変化する味あい深い素材です。
見分け方
木目を揃える事が出来ないため、表面の木目が合っていません。
また、木口(木材の切口)に、年輪が入っています。
突板
用途
テレビボードやリビングボードなどを軽量化するために、天板・側面などの外枠や、移動棚に多く使用しております。
特性
天然木を薄くスライスした素材です。
スライスする厚みは様々ですが、通常1mm以下になっており、合板の上に貼り付けて化粧板にする事が多く、反りが生じません。
また、突板も色味が経年変化いたしますが、無垢板とは違い化粧合板のため、見栄えが変わります。
後、当店ではテレビボードのフラップ扉を閉めたままリモコンを通すために、ガラスの上に突板を貼り付けて、前板として使用しています。
木目も規則的に合わせやすくなっており、同じような木目で製作出来る家具は数台(ロット)可能です。
見分け方
木目が揃えやすいため、表面の木目が規則的に合っています。
また、合板に突板を貼った化粧板のため、木口に年輪が入っておらず、木口を保護するため、
木口テープが付いています。
当店では約3mm厚さの無垢板を貼り付けるようにしておりますが、使用箇所によって厚さは様々になっております。