家具の塗装について

私たちが日々の生活で使っている家具の塗装について、皆様はどれくらいご存知でしょうか。家具の機能やデザイン、スタイルには気を配っていても、意外に塗装に関しては、ご存知ない方も多いのではないでしょうか。

そこで、今回は家具の塗装について、ご紹介していきます。大切な家具を長く使っていくためにも塗装について知識をつけておくことが大切です。

塗装の目的とは？

塗装の目的は、大きく分けて2つあります。

1点目は、家具の保護を目的としたものです。塗装によって塗料の塗装膜をつくり、キズや汚れ、虫食いなどから家具を保護することができます。

2点目は、外観、つまり見栄えを良くするためです。塗装をすることにより、ツヤを与えたり、色あせを防いだりすることができるのです。

一口に家具の塗装と言っても、用途や目的ごとに様々な種類の塗装が使い分けられています。ご自身の家具を購入する際の参考になるように、各塗装の特徴を見ていきましょう。

オイル塗装はオイル塗料を木材の表面部に染み込ませる塗装方法です。よって塗膜は作られませんが、しっとりとした仕上がりで、木が本来持つ風合いや質感を感じることができる塗装方法です。

ウレタン塗装はその名の通り、ウレタン塗料を材料表面に吹き付ける塗装方法です。
ウレタン塗装で表面に形成される塗膜は非常に硬くなっています。その為キズや木材の劣化から表面を守るにはうってつけの塗装方法です。

ラッカー塗装は古くから高級家具塗料として使用されてきました。しっとりした柔らかい光沢を放ち、木目が強調される仕上がりになります。

ウレタン塗料に比べると塗膜強度は劣りますが、日常的なキズや汚れを防ぐには十分な性能を持っています。熱や水、薬品に弱いので、家具使用時には十分気をつける必要が有ります。

ソープフィニッシュとは、石鹸塗装とも呼ばれる塗装方法になります。石鹸を泡立てた　”泡”　で汚れを取ると同時に、木に石鹸の脂肪分を染み込ませて汚れをつきにくくします。

塗装後は、表面がすべすべしていて非常に触り心地が良く、白っぽい仕上がりは清潔感も感じさせます。天然成分の”石鹸”のみを使用した塗装方なので他の塗装方法に比べて非常に安全性が高く、赤ちゃんが使う製品にも問題なく使うことのできる塗装方法です。

しかし塗装の耐久性が低く汚れやすいので、定期的にメンテナンスをする必要があります。

家具の塗装について、いくつかの塗装方法を例に挙げてご紹介させていただきました。塗装方法によって家具の仕上がりは、全く別物かと思うほど変わってきます。今回の記事が、ご自身のお好みに合った塗装方法を見つける参考になれば幸いです。

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